陸の孤島―半径2kmの生活―

選手ブログ

今回は僕のサッカー人生(浦和レッズユース→順天堂大学→ドイツ→現在)の実体験をもとに、
「自分がいる世界は思っている以上に狭い。」「目的と目標を持ってスポーツをして欲しい。」という内容です。

まず「岸伯富実」って誰?と思うので、
僕は4歳からサッカーを始め、サッカーを中心に生きていた。大学4年時に就活していたが、違和感を覚え就活をきっぱり辞め、卒業と同時にサッカーをしにドイツ行きを決意。(この話は長くなるのでまたどこかで。)
現在は社会人チームでサッカーをしていて、サッカー人生1.2位を争うほどワクワクしている。なぜこのプロでもなく、サラリーマンが集まる社会人チームでこんなにもワクワクできるかもこのブログを読んで頂ければと思います。

陸の孤島

 

僕は高校を卒業し、プロサッカー選手を目指し順天堂大学へ進学。

まるで島のような高台の上で、僕は半径2キロメートルの生活をしていた。(普段は田園風景が広がっている。)

いや、僕だけではないだろう。
順天堂大学の学生は心当たりがあるかと思う。

さらに日本全国の体育学生も同じように生活をしてる、していた方も多いのではないだろうか。

 

スポーツを生活の中心として生活してきた人は自分の専門競技のコミュニティで生活しがちだ。
そして何より千葉と東京という距離でさえ、情報格差が生まれていたという事実。東京の大学に通っていて、部活に入っていない友人と話をすると知らない情報が山のように入ってくる。(もちろん東京だから情報が入るというわけではないが。)

だからといって、どこかに行くには時間とお金がかかる。毎日授業や部活がある体育学生には非現実的だ。

しかし、今の時代オフライン、オンライン上でも様々な情報を得たり、人と繋がることができる。もちろん、情報を得ることや繋がりを持つだけでは意味がない。

体育会学生が価値のある学生生活を過ごし、
所属している部活。大学。日本を牽引し、共に未来を創るための1つの場を提供するためにコミュニティを作った。

https://sportscouncil.studio.design/
↑コミュニティへの応募はリンク先の最下部にて↑

 

半径2キロメートルの生活

 

具体的にどれくらい狭い生活だったかって話。

大学に入学し、1年間は寮に入らなくてはいけない。学部、学科関係なく、どの部活に所属していてもだ。

寮は校舎内にあるため、寮から教室までは5分もかからない。学食、コンビニもある。

下に降りるのに、5分はみておいた方が良い。
そうなると降りるのも億劫で、

起床→講義→部活→学食→寮→就寝

と、一度もこの高台から降りずに1日が終わることもある。
もはや半径2kmではない。

 

半径200mの生活

 

そんなことに気付かずに淡々と日々を過ごしている。
これは寮生活が終了し、一人暮らしを始めても対して変わらない。200mが2kmになるだけだった。

だからと言ってこの生活が悪いかというと、悪くない。むしろ、競技に集中するためには日本一といっていい程最高の環境かもしれない。現に、本人の努力と素晴らしい環境により、数々のアスリートを輩出している。

ただ、1日のうち24時間練習しているわけではない。
残りの時間で、新たな情報や価値観に出会うことで競技力向上に”必ず”繋がると僕は思う。

では、なぜ今の環境に満足しているのか。

外の世界

外の世界を知らないからだ。

入学して数ヶ月が経った頃、
同期と帰りに、高傾斜の階段から田園が広がる風景を見たときにふと思った。

なんでこんなに世界は広いのに、
俺らはこんな狭い世界で生きてんだろね…

という、青春映画のセリフかのような言葉が純粋に口から出た。

それ以降、僕はこの景色を見るたびに良い景色だな…

と同時に、自問自答が始まる。

サッカーという世界である程度の経験があるため居心地が良くなってしまい、サッカー以外の世界を知らない。このままこの環境にいて良いのだろうか。サッカーをやっていていいのだろうか。

自分がやっていることに疑問が生まれた。

結果、サッカーを続けた。

それは、追いかけたい目的(夢)があったからだ。

何なら、今もサッカーを続けている。
好きなのもあるが、サッカーは僕を成長させてくれ、考えさせてくれる。まだまだサッカーを通して達成したい目的があるからだ。

目的と目標の履き違え

高校時代、僕は念願の浦和レッズユースに入ることができた。
憧れのエンブレムを胸につけやる気に満ち溢れていた。

そして、数ヶ月が経ち日本国民体育大会の選考会が行われた。

埼玉県選抜の8割は、ユースの選手が選出される。

そこで僕は見事に…落選。

なぜ落ちたのかは単純で、達成感に浸っていたからだ。
それは中学3年間「浦和レッズユースに入ること」を目的にしていたからだ。

本来であれば、浦和レッズユースに入ることはただの通過点であり、1つの目標(手段)でしかない。入ったからといってプロになれるわけでもない。

そこで僕はコーチと話し、何のためにサッカーをやっているのか。なぜ今浦和レッズユースにいるのか。サッカーをしている目的を再設定した。
その後、試合にも出場するようになり、3年時はコンスタントに試合に出場することができた。

結論、僕はプロサッカー選手にはなれなかった。

今思えば、プロになることを目的にしていたことも自体も間違っていたのかもしれない。プロになってからどうしたいか。明確に描けていなかったから、プロにもなれなかったし、プロになれたとしてもまた同じことを繰り返していたかもしれない。

しかし、当時のきっかけ(落選、コーチ)が僕を変えてくれたから今も目的を持ってサッカーを続けられている。

だから、ただスポーツをなんとなくやっている学生。何のためにスポーツをして、何のために今のチームに所属しているのか。
就活へ向けて何をすれば良いかわからない。

このコミュニティを通して、少しでも”きっかけ”を与えていきます。

共に、体育会の未来を創りましょう。
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